ステッカー作成とラベル・シール作成の違い

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ステッカー作成は、ラベルやシールを作成するのとは基本的に違いがあります。まず、シールは通常、屋内で使用します。食品や商品に貼ったり、ノベルティに貼ったりします。そのため日光や雨・風に当たらないことが条件となっており、耐候性の少ないインクでの印刷となります。そのためこれを屋外で使用した場合は、1年以内に用紙及びインクの劣化が始まります。
ラベルの場合は少し事情が違います。ラベルは本来、単色印刷やロール印刷に最適なものであり、業務用に使われることが多くなります。価格的に安価になるものが単色印刷であり、貼るという作業効率が良いのがロール印刷なのです。そして、このどちらもが屋内での使用を想定しています。そのためシールと同様に、屋外で使用すると1年以内に用紙もインクも劣化していきます。これに対しステッカーは屋外で使用されることが多く、そのためにインクも耐水、耐候性のあるものを使用しているので、長時間の屋外使用が可能なのです。

シールやラベルの基本的用途

シールには本来封をするという意味があります。古い時代を舞台にした外国映画などで、貴族が手紙に蝋を垂らして金属製のハンコを押していますが、これがシールの原点になっているという説があります。現在でも手紙に封をするときに可愛いシールを貼ったりしますが、同様のことが今でも行われているといえます。つまり、シールはあくまでも屋内用で使用されるものです。次にラベルですが、これは目印や情報を伝えるという目的で作られています。瓶などに商品のロゴや商品名などが貼ってありますが、これがラベルということになります。また、瓶の裏側には成分表示などが書かれたものが貼られていますが、これもラベルです。

ステッカーの基本的用途

ステッカーの語源はstickという英語から来ており、これは貼るという意味を持っています。よく旅行者がスーツケースに色々なステッカーを貼りつけていますが、あれなどがその良い例です。つまり、ステッカーはラベルやシールと違い、貼って楽しむ要素があるのです。現在でも車や屋外の看板などに貼ってあるのを見かけますが、当然の使い方といえます。
屋外で使われることの多いステッカーは、当然耐水性や耐候性に優れています。なお、接着面に使用する糊にも色々な種類があります。バッグのようなものに貼って楽しむのなら剥離しやすい糊が良いでしょうし、看板に貼って剥がれにくいものが良いのなら、強粘着のものを選ぶこともできます。ステッカー作成をするときは、使用用途によって選ぶと良いでしょう。